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だいたいリメンバ(WIXOSS)のことしか書いてないブログ

RECOLLECT SELECTORとリメンバ ルリグデッキ編その2

新弾+構築済デッキの記事の続き。ルリグデッキの残り半分です。

……あしかけ13記事分全部読んでる方がどれぐらいいるかわかりませんが、RECOLLECT SELECTOR+構築済5種についてはこの記事で終わりです。お付き合いいただきありがとうございました。

 

RECOLLECT SELECTOR+構築済デッキ記事リンク

WHITE ALT HOPE

RED ALT AMBITION

BLUE ALT APPLI

GREEN ALT WANNA

BLACK ALT DESIRE

RECOLLECT SELECTORールリグデッキ

RECOLLECT SELECTORーSR

RECOLLECT SELECTORーアーム

RECOLLECT SELECTORー宝石

RECOLLECT SELECTORー電機

RECOLLECT SELECTORー地獣

RECOLLECT SELECTORー悪魔

・RECOLLECT SELECTORールリグデッキその2

 

注意書き:

1. 基本的にオールスター、キーセレクション、ディーヴァセレクションのリメンバデッキで起用するならどうするか、という話をしており、他のルリグで起用する場合を考慮していません。

2. 文中に特にことわりがなければディーヴァセレクションについて書いています。

3. 一度書いた文章については明確な誤りがあった場合や文意がわからない文章になっている場合は適宜修正するつもりですが、「書いた後に他のカードの公開などで評価が変わった」場合については基本的に文章の差し替えは行いません。あくまでファーストインプレッションを書いた記事としてご覧ください。

4. ディーヴァセレクション内での再録カードについては触れません。

 

 

・イノセント・フラッシュ、ファイティング・アーム、シャイニング・ソード

正直構築済収録分とリコレクト系LR5枚でいったんアーツは全部だと思ってたんですが、実際は想像の5倍ぐらい選択肢があったようで……まさかセンターの0~2が収録されないとは……。

 

イノセント・フラッシュはリセット・メモリアのドローのかわりに無条件1体バウンスがついたもので、能力を消してからバウンスする関係上バウンスが通らない相手が存在しないこともあわせてかなり破格なコストパフォーマンスです。とはいえこのままさらなる打点なり盤面解決なりにつなげないとわざわざ使う意味は薄く、共宴にしても狂奏にしてもセンターリメンバは相手シグニの無力化手段をもともと持ち合わせているのでアーツ一枠割いてこれにしていいかと言われるとけっこう難しそうではあります。毎ターンきちんと点を取りにいくデッキにできれば「2ターンは相手の盤面を見ずに動ける」ということで採用する価値を見出せそうなので、使うかどうかは自前の打点を持っていないセンターリメンバがどこまで前のめりになれるか、という話になるでしょうか。

 

ファイティング・アームはアーム用の手札補完+1点というたてつけのアーツであり、1点がバトルバニッシュ後にアップするという形式であるためシュートについても問題なく適用させることができます。といっても「正面のシグニ以上のパワーを持つシグニをデッキの上5枚から出す必要がある」のはアーム内で横にパワー修整を振れるシグニがあまりいないこともあってそれなりにハードルが高く、基本的にはそのへんのハードルが低くなる序盤に切るべきアーツといえるでしょうか。対象がいれば1点確定するロココアド・バウンダリーとどっちがいいかは……個人的には打点側の安定性を取ってロココアド・バウンダリーですが……?

 

シャイニング・ソードは防御として使える8000以下トラッシュ送りであり、除去範囲的に中盤以降だとかなり回避されやすいですがレベル2アシストと異なり序盤に使用できるので、序盤に適度な守りを入れつつトラッシュ送りで相手のエナの増加を抑えて攻撃にもつなげる、という感じの運用を目指すといいでしょうか。序盤の場合うかつに1エナ払って防御してしまうとグロウ事故まっしぐらなのでエナだけはどこかで調達する必要がありますが、「序盤に除去系の防御を使用する」というのは白系のデッキによくある序盤の打点不足の解決策としてなかなかスマートであり、新しいデッキを成立させられるだけの力はありそうです。

 

・セイクリッド・フォース

今弾各色2種目のLRアーツはすべてドリームチームピースに相当するとみられるメインフェイズアーツであり、すべてフェゾーネ DIVA with 電音部収録ドリームチームピースの微調整版といった感じの趣になっています。各色の特色が出ていてテキストの統一感もある、って言われると確かに適任な気がしますね。(1枚を除いて)実績あるカード群って感じしますし。

 

というわけでフェゾーネ DIVA with 電音部収録ドリームチームピースであるスプラッシュフィールドの細かな部分が変わったもの、という感じのアーツであり、変更点としては

・コストが1エナ増えた

・手札補充か除去の選択とバリアの獲得が選択肢として切り離された

・手札補充側がやや強くなった(5枚から2枚→7枚から2枚)

・除去側がやや弱くなった(トラッシュ送り→バウンス)

・シグニバリアの選択肢がなくなった

という感じになります。

……正直なところ出力はほどほどに収まっているものの1エナでいろいろ柔軟に動けるのが売りだったスプラッシュフィールドと比べると重くなったわりに肝心なところ(シグニバリア)が外されている感がなくもないですが、手札補充しつつ除去ができるなら重くなったなりの出力は出ているわけですし、そもそも現状だとカードプール上競合するアーツがないというのもあるので、ある程度大振りな選択肢がほしければ採用することにはなるでしょうか。

 

・正拳突火、玉石混煌、剣一炎敵

かつて火紅柳緑という「デッキの一番上をめくってそれが宝石か鉱石だった場合2ドロー、そうでなかった場合は『何もしない』」というとんでもないアーツがありました。どういうわけか赤1エナかかってましたし、玉石混煌と見比べてみると10年の月日ってすごいですね……。

 

正拳突火は1体バニッシュ+非センターカラーの3エナ落としとアンバランス・ダンスと比べても条件などを考慮すればそこまで遜色ないというかなりすごいアーツであり、安易に多色化されたデッキに対して非常に強く出ることができます。といっても相手が単色系だと打点系アーツとしてはメインフェイズのバニッシュであることがまあまあ足を引っ張りそう*1であり、採用すると必然的にメインデッキが赤に寄る以上相手の正拳突火の餌食になることを覚悟しなくてはいけないという事情もあって白センターでわざわざ採用するのはそれなりに世の中を見て考える必要はあるでしょう。

 

玉石混煌は宝石用のドロー補充+打点であり、宝石がいなくてもノーコスト10000以下バニッシュは一応できますがさすがに出力に問題があるので採用するなら宝石がちゃんといてこそ、ということになるでしょう。現行の宝石のカードプール上白センターでちゃんとした宝石デッキにすることはそもそも困難であり、検討するならもう少しちゃんと白宝石が増えてからという感じになりそうです。

 

剣一炎敵はかつての烈覇一絡と全く同じ効果のアーツであり、コストだけ赤3エナから赤1エナと大幅に減量されているところから10年の月日を感じなくもありません。効果自体としても序盤に使うなら問題のない防御力なので、赤を入れる場合の防御アーツとしては検討の余地が十分にあります。

 

・鏡花炎月

「ライフバーストが発動しない」ライフクラッシュは今でもオールスターでたまにいるらしい「弩砲 アヴェンジャー」の起動能力が最初であり、そちらのコストは手札のウェポンを3枚捨てるというものでした。キーセレクションにも原子シグニ3体トラッシュでバーストなしクラッシュができる花代・爾彩焔がおり、このあたりは赤の伝統という立ち位置なのかもしれません。

 

だいたいCONNECTスピニングに近い構成であり、相違点を書き出してみると

・コストが1エナ減った

・1点がバニッシュからアサシン付与になった

・エナ落としモードがなくなった

・ライフクラッシュで捨てる手札が3枚になってバースト無効がついた

というところであり、「センタールリグがリメンバであるデッキが最後の一押しに使うカード」という観点で見ると明らかに利便性が向上しています*2。特に狂奏は性質上積極的に相手のライフを0にできることの恩恵が非常に大きいので、この際エクシード4を切ってでもアーツに寄せるだけの価値は十分あるかもしれません。

 

・スノー・サークル、ドンドン・バキューム、アイス・アロー

BLUE ALT APPLIとRECOLLECT SELECTORの青アーツはどういうわけか妙に氷属性という感じがするネーミングのものが多いですが、どれもこれも凍結とは全く書いてありません。……「最初の凍結アーツが白であるゼノ・マルチプルだから遠慮している」説、まさか本当なんじゃないでしょうね……?

 

スノー・サークルは青1エナで4ドローしたついでに1ランダムハンデスとドロー効率としては非常に高く、ここから増えた手札でさらなるハンデスにつなげるにしても逆にハンデスされた後に手札を復元する(たまに相手のサーバントがひっこぬけてうれしい)にしてもあればなかなか便利な効果であるといえます。これのために青を入れるとまではさすがにいかないと思いますが、青が入っていてどうも手札が切れがち、というときには考慮してみることになるでしょう。

 

ドンドン・バキュームは電機デッキ用の手札補強アーツであり、きちんとスペルにも対応しているのでSマフォなどのスペルの使用前提のシグニを安定運用したりリメンバ//メモリア(白)とゲット・リメンバーを必要に応じて揃えたりとなかなか便利そうです。おまけとして10000以下バニッシュもしくは2ハンデスがついており、相手に選択権がある関係でそこまであてにはできませんがあったほうがいいのは間違いない効果なので、さすがに対象がいないときに使うのはできるだけ避けたほうがいいでしょう。

 

アイス・アローはシャイニング・ソードが青くなってデッキ下送りになったものであり、白センターだと白青になったときに追加のシャイニング・ソードが必要なら、という立ち位置になるものと思います。序盤に守りつつ白青系にありがちな打点不足をある程度解決しつつついでにエナも絞ってくれるので、切りどころを見失ったときの裏目こそあれシャイニング・ソードと両方入れるデッキは十分可能性がありそうです。

 

・クリアー・マインド

ライフバーストを除き、RECOLLECT SELECTORにて凍結を行うことができるカードはルリグを凍結するこれだけです*3。シグニを凍結できるのはライフバーストしかありません。さびしい。

 

ランダムハンデスの消えたブルー・ナイトショーととるかルリグ凍結のオプションがついたサマーライブブルーズととるかは人それぞれですが、白センターにわざわざ青を入れるなら基本的にはハンデスにいくはずであり、その前提なら点を取る(クール・スラップ)にもカードを引く(スノー・サークル)にももっと尖っていて出力の高いアーツが存在する以上どうしても中途半端な感じは拭えず、1エナよけいに払ってこちらを使うよりもせっかく青入れるんなら先に挙げたどちらかに寄せたほうがいいんじゃ……という気持ちは正直なところあります。

こちらが間違いなく優れている点は現行のアーツとしては唯一ルリグ凍結を行えることなので、どうしても相手のルリグを止めにいかないとまずい、というときにはある程度検討の余地はありそうです。白と青の防御アーツはわりとルリグを止められるのでだいたいはそれでいいじゃん、と言われると返答しづらいですが……。

 

・欣喜雀躍、緩弦朗笛、剣戟森森

各色の剣戟森森に相当するアーツでルリグが持ってる剣、よくよく考えてみるとselector infected WIXOSSのOPでなぜか*4各ルリグが振るっている剣っぽいやつなんですね。ピルルクだけ振るってなかったので弓になってますが、たしか弓も別に持ってなかった(というか回ってるだけだった)ような……?(うろ覚え)

 

欣喜雀躍は小型の覆面水着団という感じのアーツであり、エナや手札を補充したり相手のリフレッシュ狙いを阻止したりトラッシュ回収系のないデッキで特定のカードの使用回数を増やしたりとできることが非常に多いです。緑エナの調達が面倒になりやすくはありますが、使いたくなる機会は何かとあるものと思います。

 

緩弦朗笛は地獣用の手札補充+1点アーツであり、赤の玉石混煌と同様現状白センターで地獣デッキにするのはさすがに無理があるのでもう少し白地獣が増えてから、ということにはどうしてもなります。

ちなみに地獣のメインとなるギミックが「パワーを増加する役」と「パワーの増加条件で何かをする役」の両方を揃える必要がある関係上こういうアーツで地獣を探しにいくことの重要性はけっこう高めです。現状唯一の白地獣であるアルパカがこのアーツのランサー付与と噛み合いがいいので、この方向性であと2人ぐらい増えれば成立する可能性もあるでしょう。

 

剣戟森森はかつての付和雷同と同じ効果を持つ防御アーツであり、剣一炎敵同様3エナから1エナにコストが減少しています。中盤以降はそう簡単に12000を並べないような盤面は作りにくい以上緑エナをどうこうされないかぎり切りどころはどこかに見出せるはずで中盤以降に厳しいところをどかしつつ安定した打点につなげるという役回りはできるものと思いますが、性質上早期に切れないのでリコレクト成立を目指すときにネックになりやすいことは若干気がかりではあります。リコレクトで防御力を担保しつつ除去もしたいというときには温故知新という選択肢もあるので、このあたりの防御についてはいろいろ考える必要がありそうです。

 

・全力疾走

Sランサーはキーセレクション初期に登場したランサーの亜種であり、このようなキーワード能力の亜種としてはディーヴァセレクション初期に登場した()つきシャドウや今弾登場の()つきランサーあたりが挙げられるでしょうか。ダブルクラッシュもトリプルクラッシュというそのまんまな強化版が存在しますが、(今弾初登場のシュートはともかく)アサシンは今でもアサシンだけなのでそろそろ()つきあたり出たりしないでしょうか……?

 

2.を使わないなら以上バニッシュとSランサーの違いこそあれ多くの場合は再四再五でいいはずなので、使うならターンをまたぐ+5000で盤面を固めるつもりでいくことになります。といっても別にエナゾーンから必ず出さなければいけないわけでもなく、全体+5000はわりと1点ぐらいは防げる程度には防御として有効な部類なので、使いたくなる場合はそれなりにあるはずです。逆に+5000が何もしないような相手(白単系とか)だとちょっと物足りない感が強いので、世の中はある程度見る必要があります。

 

・イビル・プラン、デーモン・サークル、ダーク・ソード

そういえば現在TVアニメのほうのselectorが無料配信中ですが、TVアニメのほうのselectorと劇場版selector*5ではウリスの扱いが若干異なっています。lostorageでは一切触れられませんでしたがlothではどんな感じになるんでしょうね。

 

イビル・プランは1エナで3体蘇生できるけっこうすごいアーツで、よほどトラッシュに何もないかぎりは1ターン分の盤面を1枚で確保してくれます。白系のデッキだと相手によっていつものメンバーのうちの誰を並べるべきかが変わることもあり、黒をちょっと足してこれ、というのも十分考慮できそうです。手札に加えるのでない関係上「3体蘇生しないと出力的には物足りない」という地味な欠点はあるので、世の中に盤面をどける気がほとんどないデッキが多かったりするとやや微妙そうなところが懸念点でしょうか。

 

デーモン・サークルは悪魔デッキの手札補充兼1点用アーツで、悪魔デッキに関しては一応組める範囲ではあるので組みたい場合は選択肢として考慮できます。問題は防御寄りの白シグニに悪魔がほぼいないこともあって白センターでわざわざ悪魔に寄せる意味がないことだったりしますが、組めるなら組みたいというのが人情ではあるのでそのときは検討してみましょう。わざわざ寄せる意味が薄いというだけで打点面はそれなりに充実していますし、アンナ・ミラージュ(ライズのほう)で13000ラインだけとはいえ一応防御もできます。

 

ダーク・ソードは防御として使える-10000であり、性能は剣一炎敵とだいたい同じですがランサーに対応できるぶんわずかにこちらが上です。といってもまあ同じといってそこまで差し支えはないので黒を入れた際の防御アーツの選択肢としてはそれなり、という剣一炎敵と同じようなところに落ち着くものと思います。

 

・ダーク・マイアズマ

かつて各モードから複数選択できるアーツの中では間違いなく一時代を築いていた*6フォーカラー・マイアズマというアーツがあり、人気だったのかその後もマイアズマ系アーツが何度か作られていました。ディーヴァセレクションでもピースとしてマイアズマ・ラビリンスが存在し、これでマイアズマ系は5枚目*7になります。伝統ですね。

 

カオス!chaos!混沌!を弱体化させたような感じのアーツであり、1.と2.に関してはそれでも便利ではあるもののさすがに地味なので、採用するなら基本的に3.でリフレッシュを狙いたいところでしょう。

問題は現時点でアーツだけを採用する場合に安定してデッキ落としを狙えるアーツがこれしかない*8ことで、一般的にリフレッシュを本気で狙うなら20枚程度は落とす必要があることを考えるとあと10枚はメインデッキから用意する必要があり、ハーモニー条件の都合で簡単な回答であるファラリスを採用できないことで枠の負担がだいぶ大きくなってしまいます。

中途半端にターンを分けてしまうとイノセントバトルなり欣喜雀躍なりが飛んでくるリスクも出てしまうので、もう少しデッキ落とし系のアーツが出ないかぎり白センターで採用するのはさすがに難しそうです。

 

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*1:白センターだとエナを絞る方向性になりやすいので、可能ならバウンスなりデッキ送りなりトラッシュ送りなりしたほうがいいことが多いです

*2:「センターリメンバは共宴にしても狂奏にしてもエナより手札のほうが用意しやすい」「エナ落としが一切絡まないのでゼノ・クラスタの踏みどころを作りにくい」の2点が大きいです

*3:BLUE ALT APPLI内ではレベル3センタールリグであるコード・ピルルク・Ω2がシグニとルリグを凍結する能力を保有しています

*4:OP以外で出てきましたっけ……?

*5:selector destructed WIXOSS

*6:人によってはダーク・コグネイトとかブルー・パニッシュとかかもしれません

*7:フォーカラー・マイアズマのキーセレクション仕様であるフォーカラー・マイオーラを含めています

*8:落とせるというだけならダーク・ウィップがありますが、白センターが使うことも考えると安定とは言いがたいでしょう